よく知られることだが、実際に雇用者に占める非正規社員の割合は一九八五年には16%だったのが、現在(一〇年一二月期正規三三六四万人、非正規一七〇八万人)は34%。三人に一人が正社員ではない状態である。結果として正社員として採用される新卒は減少し、二〇一〇年春の高卒・大卒合わせた新卒採用市場は一九八〇年に比べ三一万人も減少しているのである。ちなみに大卒だけ見ると、就職者数は八〇年の二八万五〇〇〇人から一〇年春は三二万九〇〇〇人、と四万四〇〇〇人増となっているが、大学の卒業者数自体がユニバーサル化で一六万人も増えており、差し引き二一万人分の就職口が足りないのである。
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さらに、実は若者を襲う就職難は高校卒の方がさらに深刻である。グローバル化を背景にした産業構造の高度化で、人材ニーズは高学歴に集中し、学歴が低い者ほど未就職、非正規雇用にさらされるようになっている。一一年春の卒業者のうち、就職希望者は一八万七〇〇〇人だが、求人数は一二万五〇〇〇人、とわずかだ。高校卒への求人は一九九二年には一六七万人もあったのだが、それをピークに二〇〇〇年以降二〇〜三〇万人に低迷、二〇一〇年七月時点でなんと一二万人台にまで減っている。情報化や国際化の中で高卒に求められる仕事内容も高度化し、大卒に代替される一方、単純労働の方はよりコストの安いパート、アルバイトやITなど機械に置き換えられるなど、就職口そのものがなくなってきているのだ。求人がなければ、面接の機会さえ与えられない。